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長崎暮らし 「長崎は今日も晴れだった」 

さすらいの木彫り屋kohadaの備忘録

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スイモンさんと 鳥の絵



2度めになりますが 新潟市中央区東堀通三番町にあるお店

福祉プロダクト・クラフトを扱う スイモンさんに行ってきました。

出会いは去年の11月4日にさかのぼります。

     ※今回は許可をいただき撮らせていただきました


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友達と古町界隈を散策していて このお店にたどり着きました。

古いガラス戸を開けると なんだかとっても楽しげな物が置いてあって

一見雑貨屋さんって感じだったのです。


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聞けば、全国の いわゆる福祉作業所で作られるものを

店主さん自ら現地へ赴き手に取り 中にはプロデュースしたりもして

その優れた手仕事をお披露目できる場所、評価してもらえる場所を

新潟につくられたのが こちらのお店 「スイモン」だそうです。

元々福祉のお仕事をされていた店主さん

「みんなが時間をかけて作ったものが10円20円で売られるなんて

おかしいと思って・・・」

寄り添われていたからこその思いが このお店に繋がったわけですね。



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まぁーなかなかおもしろいのですよ。 

既成概念をくつがえす発想の豊かさ、とてつもない集中力

好きなことに 自由に 一生懸命なのが 作品を見てもわかります。


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しばらくして お若い方たちが3名入ってこられました。

新潟市の沼垂(ぬったり)にあるNPO法人

障がい者生活ステーション「さんろーど」の支援員の方と通所者の方2人と。

支援員さんは 絵が描かれた30センチ四方の薄い木の板を

2~30枚抱えておられました。


店主さんが「今月はどれにしようかな~」と1枚1枚見ておられたので

「売られるのですか?」と聞くと「いえ、店のディスプレイに毎月借りて

いるのです」と。  色彩豊かな楽しい絵がたくさんあって

思わず「見せていただいていいですか?」となったわけです。


その中に とても惹かれる1枚がありました。

私がハマっている鳥だったからでしょうか・・・ いや

いまだにわからないのですが 「これはちょっと他にないな」と思って

支援員さんに「販売はされていないのですか?」と 切り出したわけです。


「そんなお申し出が今までなかったので 本人の気持ちもありますし

すぐにはお返事できませんが 後日ご連絡させていただきます」


11月から2ヶ月待って その鳥の絵はうちにきました。



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後々わかったことですが、私の申し出を受けてさんろーどさんでは

運営委員会など開かれて 値段を決めるまでが大変だったようです。

最初 「逆にいくらならお買上げくださいますか?」と

訊いておられたくらいですから。(もちろん私に評価などできるはずもなし)

将来的には作家としての道もあり それも彼女だけではないわけで

だからこそ 販売する最初の1枚がいかに重要だったか ということでしょう。



「彼女は絵の他に陶芸もやります。長岡で開催される「アール・ブリュット展」に

出品されますので よろしければ・・・」と案内をいただいたので

それも見に行きました。


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小さくて読めやしませんね、転記しますと

「アール・ブリュット」とは?

アール(Art)は「芸術」 ブリュット(Brut)は「磨かれていない(加工されていない)

生のままのもの」という言葉を表すフランス語です。

文化的な伝統や流行、教育などにとらわれず、

独自の発想と方法により制作した作品のことを指します。


立派な芸術展でした・・・2時間ちかく没頭しました。

パンフレットにお名前が載っていますが 参加作家さんのお一人

手塚里美さんが いただいた鳥の絵の作者さんです。

支援員さんを通じて 掲載の許可をいただきました。 

   ※手塚さんは 作品の一切にお題を付けない方らしいので、
       私が便宜上勝手に「鳥の絵」と書いています。


実は 絵を引き取りに事業所に伺った際にはたまたまお休みで

本人さんにはお会いできていないのです。 そのうちぜひお会い

して「ファンです!」って言って握手してもらおう。



人は 自分にできないこと、自分とはちがう感性をもった人・ものに

感嘆し 惹かれますね。

自分のこの体験を 私はなんとかしたいと思っていて

「機会があれば こういうアール・ブリュットなんかの活動に

ボランティアとして携わりたいわぁ~」と

再び伺ったスイモンさんの店主さんに胸の内を話すことができました。



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今回買ったもの ブローチ3つ

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仙台市のNPO法人ソキウスせんだい

atelier socius (アトリエ ソキウス)のものです。

陶器ですが 洗練されていますね。 丸く型抜きした材料を渡すと

あとは皆さん自由にデザインされるそうです。




全国の作業所が回れたら

どれほどの手仕事が発掘できるでしょうか・・・


 


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Comment

こんにちは 

写真で見る店内は、不思議な空間ですね。
こうして見せていただいても、興味をそそられるものばかり。
一つずつ手に取って、じっくり拝見したいものです。

トリの絵、これもご縁があって、こはださんの元にやってきたのですね。
そして、さらにご縁をつないでくれそうな、そんな予感が...

素敵なお話、ありがとうございました^^
  • posted by pil 
  • URL 
  • 2017.04/22 20:21分 
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素敵なスイモン 

最後の2行のぐっときました。
知られざる人達の素晴らしさが日本のあちこちにあると思うと・・・
作り出せることってしみじみ良いことと感じています。

私もスイモンさんをお訪ねしたいな。
陶器のブローチ、私もツボです!!
そして、お店や作品を好ましく思うだけでなく、ボランティアもしてみたいと思うこはださんの気持ちも素敵だなって思います。
  • posted by きこ 
  • URL 
  • 2017.04/23 13:53分 
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pilさま 

こちらのお店は pilさんも絶対好きですよ(^^)
今回お話を聞いておもしろかった作品が1つ
フェルトの表に刺繍をいっぱいして 中に綿を詰めてブローチになっているのですが
作り始めてから 徐々に大きくなっていってるんですって(笑)
今で10センチを超えてきています。
「もうこの辺でとめて これ以上大きくしないでねとお願いするつもりなんですが、とまるかどうかは本人次第なので^^;・・・」と店主さん。
きっと 褒められて、売れて、どんどん「どうだー!!」という気持ちに 作品が大きくなったのではと想像して 笑ってしまいました(^^)
いい話ですよね~(笑)

鳥の絵は きっとその世界を見せてくれるためのものだったと思っています(^^)
  • posted by こはだ 
  • URL 
  • 2017.04/23 19:23分 
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きこさま 

私が作るものなんて 所詮どこかで見たものなんですよ。
珍しくも 奇抜でも クリエイティブでもないですね。
でも、小さな子供さんの作品とか、スイモンさんで出会う作品には時としてギョギョっと驚かされるのです。
1ミリほどのカギカッコ「」だけで絵を描く人 下書きもなしに複雑な鉄塔の絵を延々と描く人・・・

去年にそんなことがあってから、「私は自分でものを作るより、ひと様が作ったものを世に出す役目の方が向いているのではないか」と感じているのです。
けっこう感動するし(笑)褒めるのも上手だし(笑)
今はどうしていいかわかりませんが、「携わりたい」という気持ちを持っていればいつか機会に巡り会えるものだ、と思っています。
  • posted by こはだ 
  • URL 
  • 2017.04/23 19:47分 
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あたらしい扉 

是非是非そのお気持ちをあたためてくださいませ。
鳥の絵は新しい扉を開けてくれる機会なのかも。
そして、自らも好きな世界を作ってくださいね、こはださんの木彫好きなので(^^♪
  • posted by きこ 
  • URL 
  • 2017.04/24 14:28分 
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きこさま 

本当にそうですね・・・この鳥の絵はまさに扉だったのではと思います。
この気持ちはこの先も温めて、まわりの方たちにも話していこうと思います(^^)

自分もパッチワークや木彫をしてきたことで
ひと様の手仕事の 手間や貴重さが 多少なりともわかるのかもしれませんし・・・
そうですね、せっかくなので彼らにも刺激をもらいつつ 本当に彫りたいものが形にできる木彫作家になれればいいなと思います(^^)
 
  • posted by こはだ 
  • URL 
  • 2017.04/24 17:46分 
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こはださん、こんにちは。 

すごく素敵なお話で感動しました。
こはださんのモノ作りへの気持ちやこだわりが次々に新しい作品と出会っているんでしょうね。
作品だけではなく、温かい人との出会いも素晴らしいです。
私もモノ作りは好きです。体調が回復したら、もっともっと手作りショップやフリマなどに出かけて刺激を受けたいです!
  • posted by mee 
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  • 2017.04/26 10:23分 
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meeさま 

書こうと思えばもっと早くに書けた話なのですが
どこまで書いて 何を書かずにおくべきかと変に悩んでいました。
でも、再訪したスイモンで 改めて店主さんの熱い思いを聞いて、「何も隠すことではないし 全部話して彼らの才能や活動を知ってほしい」という気持ちになりました(^-^)

meeさんも素敵なアクセサリー作られますよね✨
自分の「好き」を形にしたり、人の作品を「いやんかわいい~」と思ったりするのって、体の免疫力も上がると思うんですよね。
meeさんはその気持ちをお持ちだから大丈夫‼ 今は体一番 十分養生してください。
出会いは逃げないですから、あちこち出かけられるようになれば、たくさんの作家さんや作品に出会えますよ~(^o^)
  • posted by こはだ 
  • URL 
  • 2017.04/26 18:46分 
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プロフィール

こはだ

Author:こはだ
2014年10月
関西から主人の赴任先新潟へ
2018年4月
転勤に伴い今度は長崎へ
主人と二人暮し
本当はネコと暮らしたい

2017年より木彫作家として活動
他に自己流のタイルクラフトも
屋号 kohada worksで
インスタもやってます
@kohada.ogj
#kohadaworks

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